唯一無二の存在として

私塾のようなフリースクールとは?

 昨年7月、大阪つくば開成高校の先生が訪問してくださいました。生徒募集も兼ねて、できるだけ多くのフリースクールを教職員で手分けして訪問しているとお聞きしました。これまで訪問してきたフリースクールはというと、大勢の子どもが元気に遊んでいるところだったとお聞きしました。多くのフリースクールは、学校に行かない子どもたちの居場所を提供し、ひきこもりの状態から社会交流へと向かうよう子どもたちを支援しています。

 同じく昨年7月に、消防署の設備点検を受けました。その時には放課後等デイサービスを行う施設だと担当の署員の方は勘違いされていました。放課後等デイサービスは、生活訓練や社会交流を促進し、自立を支援することを目的としています。2012年の児童福祉法改正で制度化されて、利用者は通所受給者証を取得すると、1割負担でサービスを利用できます。

 わたしどもWeekend Academyでは、学校に行かない状況の子どもたちにスタッフが個別に対応します。体験入学では、ご家族と子どもたちに、スタッフ二名が対応します。この方法は、騒がしい環境が苦手で、大勢の中では言葉を発しにくい子どもたちに有効です。ただ対面するだけではなく、共に手を動かします。リンゴを観察し、皮を剥いて食べる。生で食べてもいいですし、ハチミツを加えて加熱してジャムにすると楽しみが増えます。

できることを見つける個別の指導

 スタッフはカウンセリングマインドをもって、子どもたちとご家族からお話を伺います。じっと座りながらだけではなく、住宅街から公園まで、あるいはその先の田園地帯まで散歩しながら、お話をします。自分がどんな感性で世界を捉えているのか、どんなことに視線が行くのかも、子どもたちがこれからの生き方を考える上で大切なことです。

 私たちスタッフは、教員免許を持ち・教員として働いてきました。だから、子どもたちが「学校に行かなくていい」とは思っていません。ある事情・ある時期「学校に行けない」子どもたちがいる。その不登校と呼ばれる子どもたちが、学校に行っている子どもたちと断絶してしまわないように、担任の先生とご家族に向けた活動報告書に「所見」と「これからの展望」を送ります。

 漢字の読み書きができなければ、スマートフォンの地図アプリで経路を探していても、目的地で待ち合わせするお客さんと電話しても話が通じません。そもそもビジネスメールで使う慣用表現を漢字変換するための「読み」を入力できません。飲食店での支払い金額とお釣りを確認するには、足し算・引き算が必要です。そのような、基礎基本の習得は学校教育が支えてきました。

 学校に行けない子どもたちを、無理に学校に行かせることはしません。しかし、子どもたちが再び、学校に行きたいと言う日がくることを私たちスタッフは願って日々を過ごしています、それはご家族の願いでもあるはずです。小中学校は、年齢が上がると、進級して卒業します。中学校卒業だけの資格では、職業選択の自由がかなり制限されます。不登校を経験しても、高校に進学し、卒業してもらいたい、これがわれわれの願いです。

 不登校の期間の学習を取り戻すためにの、学力補充も子どもたちの希望に沿って実施します。小学校低学年までは、ご家族が帰宅した子どもたちの勉強を見ていたように、私たちが寄り添って空白を埋めてゆきます。中学生の高校受験まで、そして、高校生の課題研究や論文入試まで、求めに応じて寄り添います。

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