不登校生徒数と気候変動、関係ある?
高校1年生が実感する気候変動
高校1年生の生物基礎で、年明けの三学期に気候変動を含む生態系と環境問題を扱う。異常に暑かった2024年の夏、秋らしい日々がなく、いきなりの寒波の日々。コロナウィルス、インフルエンザの蔓延。このような状況で、15歳・16歳の高校1年生が気候変動をどう実感しているか知りたくて、自由回答のアンケートを実施した。
・気温差が大きくて体調が悪くなった。・夏は暑すぎて外に出られない。・朝起きるのがしんどい・体調管理が難しい・室内にとどまる時間がながくなった。このような記述が、繰り返しでてきた。
アンケートを実施できるのは、学校に来ている生徒たちに対してであって、不登校の生徒たちがどう感じているかは推測するしかない。だけど、同年代の生徒で、もっと環境の変化に対して感受性が高いかもしれない恐れを感じる。
若者の健康を蝕んでいる?気候変動
気象庁が「猛暑日」という用語を使い始めたのは2007年のことだった。最高気温が35℃を超える日々が多くなったことから追加されたという。2018年には、日本で40℃を超える最高気温が記録され、多数の死者と救急搬送される人がでた。
BBCは日本を襲った熱波を、気象庁は(自然)災害だと宣言したと報道した(英語ニュース)。いまの高校1年生が小学校高学年の頃だった。その頃から「夏には外で遊べない」日々が始まっていたのではないだろうか。そして、新型コロナウィルス感染症の世界的流行が来た。集まって遊ぶことができない日々がどんどん増えることになった。
そして、2023年夏に世界はもう一段進んだ温暖化を経験し、今年2024年の夏も同様に暑かった。9月でも最高気温が35℃を超える年が二年続いた。日本の不登校生徒数が34万人になったのは2023年だった。