親は仕事・子どもは勉強という分業

2025年1月21日の日本経済新聞夕刊「中学受験とお金」と題した記事

中学受験カウンセラーが書かれた文章に深い共感を覚えた、以下に少しだけ引用する。

とにかく有名大学附属に入れ、就職まで保険をかけたい、だからお金をかけて合格の確度を少しでもあげる・・・・というのも一つの考えだろう。お金で学歴と将来を買っておくという発想だ。しかし終身雇用が崩壊しつつある今、就職してからの人生までは保障されない。

感想を述べたい

1950年までの日本では出生率は4以上あった。4人の子のなかで勉学に向いた子だけが、進学してなんの問題もなかった。同じ両親から生まれる子どもでも、一人一人が違って多様であるのは有性生殖の基礎基本なのだから。

いまの日本の出生率は2以下、ひとり子の家庭も多いだろう。そのひとり子に、その子の特性に関わらず、大学進学というレールに小学校低学年から乗せるのは、無理を生じるおそれがありそうだ。親は仕事、こどもは勉強という分業も、独立したときに生活スキルに欠けた子どもになる恐れはないか。

小中学生の頃は、大人がやっていることを子どもたちは真似てやってみる・・ごっこ遊びとして。いまや両親が働く家庭が多いこの時代だからこそ、こどもが掃除や食事の準備・後片付けをする方が、分業家庭より危機に際してレジリエンスの高い家庭になるだろう。

日本型教育の特性

日本の小学校は、掃除の仕方、配膳・後片付けの仕方まで教えてくれる。こんな世界にもまれな教育の恵みをもっともっと享受すればいいのではないか。ちなみにうちのフリースクールでは、炊事と後片付けも学ぶことができるんですよ。