教科書のページ数と大卒求職の話題

小学校4教科の教科書ページ数

2025年1月20日の日本経済新聞によると、学校週6日の「詰め込み教育」時代に総計は500ページを下回っていた。それは学校週5日を前にした2002年まで安定していた。ところが、PISAショック後の2011年には、突然1000ページを超えて、さらに20年、24年と増加して、1500ページに迫るような資料が掲載されていた。

先のブログで、小学校の授業時数は学校週5日のGIGAスクール時代に、学校週6日の「詰め込み教育」時代の字数に近づいた事実を指摘したが、教科書のページ数まで考えが及ばなかった。小学校に通うこどもたち、教科書に忠実に授業をされようとする先生方ともに、余裕のない日々を送っているのではないかと思える。

高等学校理科の教科書に限れば2020年の分厚い教科書から、2024年のものは薄くてスリムな教科書に減量していたので、小中学校でも多分、教科書の内容は精選されて、ページ数は削減されたものだ思い込んでいた。概念を学んだり、将来に思いを馳せたりするにはとても厳しい環境になっているんだろう。

今の仕事に対し学歴・資格が過剰だと感じる人

2025年1月20日の日本経済新聞によると、日本では35%、アメリカ25%、韓国・ドイツ・オーストラリアは両者の中間だ。日本の大学進学率は50%を超えているが、事務職の求人は求職者の半数にも満たない。専門職では求人が求職者の倍以上あることと対照的だ。高校卒業での就職者はこの30年間で7割も減少しているという。

自分の就きたい職業が明確にあり、それに向けて過不足ない学歴・資格を取得できればいいのだろうけれど・・・できていないのか。一方で学び続けても、スキルアップ・キャリアアップにつながらない・・・というような閉塞感の中で、若者はもがいているのだろうか、とても心配になる。いまの社会では、勉強さえしていれば何とかなる、学歴が高ければなんとかなる・・・のではなさそうだ。