フリースクールを再定義してみる
フリースクールと塾は、学校を補完する立場の私設の教育機関です。塾は原則同年齢の集団で、正解がひとつある知識問題・思考問題に取り組むところです。高校入試、大学入試では正解が一つに定まるよう設計・検討を重ねられた問題が出題されています。そのような入試で得点を上げて、合格に近づこうとする際に本領を発揮します。
入試は成績上位から順に合格となる競争試験で、受験者中の位置を示す偏差値が信用され幅をきかせています。三科目偏差値とか、五科目偏差値という名前で登場します。けれど、本来各教科の成績は独立に評価され、そこに個々人の個性が垣間見えるはずです。英語は好きだけれど、古文はとても苦手だとか、歴史は好きだけれど、物理は何を言っているのかわからない・・・など。
ここWeekend Academyは「偏差値」から自由な学びの場、生徒の個性を大切にする場・フリースクールとして構想・設立しました。
フリースクール Weekend Academy が提供するのは、探究的な学びです。「若者の貧困に、いま・ここであなたができることは?」というような、答えが一つでない現実の問いに取り組みます。異年齢の集団でも、各自の取り組みの方や視点が異なっていても、問題はありません。
探究的な学びは、むしろ様々な個性が集まった集団で取り組むのに適した学びの様式です。小・中学校の「総合的な学習の時間」・高校の「総合的な探求の時間」での学びが、これにあたり、各教科の学びも探究的にすすめることが学習指導要領に示されています。
探究的な学びでは、多様性が尊重され、個性が生かされて、一人一人の志を育むことができます。これから世界に貢献できる人物を育てるには探究的な学びの広がりが欠かせません。世界にひとつだけ、あなたの花を咲かせてみませんか。